一般社団法人 日本損害保険協会が出したデータによると、2022年の車両本体盗難は2,656件、車上狙いは971件でした。2022年のランキング上位10車種のうち、7車種がトヨタ車、レクサスブランドを含めると10車種すべてがトヨタ車でした。
盗難された車は足がついてしまうため中古車流通市場には流通されず、犯罪に利用されたり、海外に輸出されるケースが多いとされています。
ランキング上位に入っている車種は、日本国内での人気はもちろん、海外からの人気も非常に高い車です。車両本体の価値だけでなく、パーツとしての価値も高いことから、バラバラに解体して海外に不正輸出されることも多いようです。
またバラバラになった部品を海外で再度組み立てて車体として販売するケースもあります。
輸出の際には様々な車種の部品をコンテナに混載し盗難車の部品を紛れ込ませる形で税関でのチェックをすり抜けるケースが多いようです。
新車登録から5年以内の車が盗難の標的とされやすい傾向があるようです。
旧車の場合は国産スポーツカー(日産 スカイラインGT-Rやマツダ RX-7など)やトラック(いすゞ エルフなど)が海外で人気ということもあり狙われやすい傾向です。
また、旧車は最近の車と比べて標準のセキュリティが弱いため、窃盗犯にとっては盗みやすいということもあるので海外での人気車種には特に注意が必要です。
順位 | 車種 | 件数 |
---|---|---|
1位 | トヨタ ランドクルーザー | 450件 |
2位 | トヨタ プリウス | 282件 |
3位 | トヨタ アルファード | 184件 |
4位 | レクサス LX | 156件 |
5位 | レクサス RX | 90件 |
6位 | トヨタ ハイエース | 83件 |
7位 | トヨタ クラウン | 72件 |
8位 | トヨタ アクア | 55件 |
9位 | トヨタ C-HR | 43件 |
10位 | レクサス ES | 38件 |